マウーラ城 参加者 なし ROM 1人
お知らせ > 危娘@城下町さんが退室されました。 『(さぁ明日は墓地を探そう。卓を立ち、商人宿へ。)』 [Sat 18 Nov 2006 00:12:30]
◆危娘@城下町 > ………ヴ、…リス、さん――、げ…き、かな…。 (独り言未満の呟き。それでも不確かに紡ぐ恩人の名前は、一時だけも死への恋を忘れさせる。懐かしさや、安否を気遣う思いや、今如何しているかな、とか。元気でいるかな、とか。そんな益体も無い気持ちでも。 そうだ、「そういう事」を普段から思っていればいいものを。幾許かでも、健康な人間の感情で居られるものを。) (ストリートへ投げ掛ける淡光が一層薄くなった。厭きれたように。――月光。密やかなあんたまで、あたしを蔑まないで。 気持ちは解る、と己で笑った。生命力の薄い笑み。) [Sat 18 Nov 2006 00:10:08]
◆危娘@城下町 > (――そう言えば、こんな衝動に縁の無いと思っていた人も、また同じような黒い苦悩があるのか、と知った日をぼんやり思い起こした。 ――柑子色の髪の兄じゃ無い。氷の月のような父でも無い。本当に唐突に思い出した――あの小説家の青年の事だ。彼はまだ生きているのだろうか。大事に人らしい暮らしを営んでいるのだろうか。危険な目にまた会っていないか。身体は無事か。辛い思いをしていないか。いつかの様に苦悩していないか。あの街へ、居るのか――。家族を、大事にして――。) (――当たり前か。あたしのような生活破綻人間では無し。 浮かんだ面差しは、もう何時から顔も見ていないせいで、酷く薄らいだ記憶のそれ。御人良しの面差し。 彼の記憶は、最後に病院で錯乱していた映像よりもそっちの顔が先に浮かぶ。) [Fri 17 Nov 2006 23:58:43]
◆危娘@城下町 > ………………――駄目…、だ…な……。 (ぽつん、と呟いて薄い唇に苦笑いめいたものが浮かぶ。死出の想いにばかり心寄せている自分への自嘲だ。一般的な――と言っても「ふつう」のそういう人々がどのような感情を抱くのかなど皆目解らないが――自殺・自傷感情のように、さして強く「死にたい」と懇願しているでも無いのに、死の旅ばかりに心が急く。 死の――恍惚を、完璧な安全を、無欠の安堵を、永遠の安寧を想うつど、心は黄昏色の陶感に黒々満ちる。乾いた場所へ慈雨の降る感覚――。 何で――誰も知らないのか。 そう思いながら、また、己の異質さをおぼろげに感じている。今宵の月のように。) (カップの中で液体が揺れた。手慰みに注いだ注ぎ分は、今度はもう八部目を越す。これ以上は溢れてしまう。この恋慕の感情のように――。) [Fri 17 Nov 2006 23:48:20]
◆危娘@城下町 > (――城門へ到着したのは、昨晩。魑魅魍魎の類が横行しているらしいとの触れ込みだが、今の所姿を見て居ない。単に運付きが良かっただけかも知れない。故郷の苛烈な戦場で「同じように」生き延びてきた様に。きっと。 戦闘士としての実力やキャリアや高名さが、混戦では何の役に立たないことを知っていた。何のことはない、運のいい者が生き残る。他の不幸な戦士達を横目にして。) (窓の外へ再び――今度はなるべく月光を見ないようにして――視線を戻した。魔族のものらしき影は、まだ見ない。やはり運がいい。――いや、悪いのか。 ――どうにか強い妖者に出会って「死ねない」のだし。) [Fri 17 Nov 2006 23:35:51]
◆危娘@城下町 > (*続) (唇を噛んでから堪えて。ふっ、と息を吐いた。二、三度ゆるりと瞬きして頭を軽く振る。全てが駒送りのような映像のひっそりした動作。 おかげで店の、客達の背景に溶け込む。外套の袖から覗く手首や、木窓から注ぐ淡月光で浮かぶ顎の辺りが、この国の人間では無いことを現す白い皮膚をしていても、誰も気付くものは居ない。物珍しく見られることも無い――。) (不思議な、国だね。――あんたの国。懐の中のガーラベーヤに心内で話しかけた。答えたのは笛の音。物哀しくひっそり響く――。) [Fri 17 Nov 2006 23:24:15]
◆危娘@城下町 > (それでも強いアルコール成分が鼻を突き、くらり眩暈――。生白い眉間に密く、皺が寄る。 [Fri 17 Nov 2006 23:12:47]
◆危娘@城下町 > (――二秒もせずに卓へ戻した。カップの中で揺れている琥珀色の液体は、娘の――藍色フードの下の顔だ。極端な背の低さと隠者めいた空気のせいで、うっかり老人に思い込んでしまうが、実は隠れた面差しは酷く若い。――瑞々しさに掛けた唇に触れる事は無い。名前も知らない強いアルコールは、一人分のポットとカップ共に、娘が店を出るまで手を付けられずに終わる代物だ。飲めもしない酒で卓を飾るのは、酒場に行く時の娘の常套。無論、周囲の者に訝しがられないように、無頼者に舐めて掛かられないように。――アルコールもやれない子供に見られない様にの用心。傭兵と言う職は知っている。軽んじられては、いけない。) [Fri 17 Nov 2006 23:03:49]
◆危娘@城下町 > (故郷やヴェイトス都市で見ていた夜とは、少し違う。――霞み架かって見える空。儚い月光。元々なんて密やかな清らかさで、忌まわしい程生命力の無い光だと、うっとり見上げて恋していたが。この国ではどんなにか悩ましい魅惑に満ちている。――蠢く蒼黒の雲に隠れ霞んで、妖しく手招きしているようだ。――こっちへおいで。) (眩いものを見るようにフードの下の二つ黒を眇めて、藍色のヒトガタはひっそり首を廻し、視線を卓へ戻す。 窓際の席は月が、空の夜がよく見える。首を竦めるようにして卓上の素焼きのカップを口に運んだ。) [Fri 17 Nov 2006 22:51:44]
◆危娘@城下町 > (天井は丸く繰り抜いた隧道のように低く、其処へ犇く人間もまた、穴倉めいた酒場の造りに似合いの眼差し。――黄昏色に錆びて鋭い。 異国のメロディ。素材も解らぬ湾曲した長い笛が細々奏でる物哀しさ。 太い丸太を輪切りにしただけの卓と椅子に、ガーラベーヤの男達が顔を伏せて座している。殆ど喋り声の無い場所。だから選んだ。――ほら、眼差しの様子は、酒場内でも一等薄暗の端へ座を取った、藍色外套の中で光る二つ黒のそれにも似る。) [Fri 17 Nov 2006 22:43:16]
◆危娘@城下町 > (異国の匂いが鼻腔を満たす。空も月も蒼く見える――。) [Fri 17 Nov 2006 22:33:19]
お知らせ > 危娘@城下町さんが入室されました。 『(メインストリートの、古酒場。)』 [Fri 17 Nov 2006 22:31:38]
お知らせ > マドゥーさんが帰りました。 『冗談ではない・・・もう生みは御免だ・・・』 [Sat 14 Oct 2006 12:05:49]
◆マドゥー > 魔界に再度到達する方法?・・・馬鹿なことを聞くな。それを考えるのがおぬしたちの役割であろう・・・。(ふぅとため息をつき、集まった魔術師たちの問いに首を振る。)魔界に行き何をしたいのかは知らぬが・・・・・・俺の仕事はここまでだ。しばらくは休ませてもらうつもりだ。(立ち上がれば魔術師たちを見下ろすようにして言い放つ。ヴェイトス沖に座礁した海賊船の調査を・・・・・・などと聞こえたような気もしたが・・・。) [Sat 14 Oct 2006 12:05:35]
◆マドゥー > 件の紅い光だが、どうやら強力な魔族が魔力を供給することで機能を保っていたらしい。俺が滞在中に、何者かがその高位魔族の一体を討伐した瞬間、魔法陣の光は急速に弱り始めた・・・(指を噛まれた魔術師の一人がなにやらまだ呻いていたが、構わずに、紅い光について話を移した。正直、光そのものについては自身は何も関与することができなかったのだが・・・・・・。改めて帰還するといろいろな噂は耳に入れることができた。) [Sat 14 Oct 2006 11:56:03]
◆マドゥー > 魔界ではこちらの生態系は当てはまらぬと思ったほうが良い。(ばさりと、自身が魔界滞在中に記したメモの山に目を通しながら語り始め。)俺が観察した限り、太陽というものの存在が確認できなかった。つまりは植物も捕食等の手段で養分確保する必要があるのだと思われる・・・(長期の調査生活ですっかり学者じみた物の考えが身についてしまったのか・・・魔術師相手にらしくない理論を展開する) [Sat 14 Oct 2006 11:49:50]
◆マドゥー > (既に大分しおれてはいたが、魔術師たちは魔界の植物を手に取り物珍しげにひっくり返したりしながら感嘆の声を漏らす。)それはトレントと呼ばれる樹海で採取したものだ。不気味な色をしているが害はない・・・。む・・・待て、それは・・・・・・(べつの魔術師がリンゴのような果実を手にとろうとし、それを制しようとした瞬間・・・・・・果実がその指に噛み付いていた。)捕食植物の実だ・・・噛まれるので気をつけろ。(すでに悲鳴が響き渡っていたが、淡々と語る。) [Sat 14 Oct 2006 11:44:06]
◆マドゥー > ・・・・・・以上で、俺が採取した類のものは全部だな・・・(アングリマーラ風の見事な刺繍が施された絨毯の上に座し、向かいに座る数人の魔術師たちを前に“魔界”での戦利品を並べていた。) [Sat 14 Oct 2006 11:38:45]
お知らせ > マドゥーさんが来ました。 『妙な香が立ち込める部屋・・・』 [Sat 14 Oct 2006 11:36:18]
お知らせ > ファカロさんが帰りました。 『そして王は秘儀を為す・・・』 [Tue 23 Nov 2004 16:16:28]
お知らせ > マドゥーさんが退室されました。 [Tue 23 Nov 2004 16:15:46]
◆マドゥー > (ゆっくりとすすんで行く藩王とそのとリ巻き達・・・マドゥーはその場に佇んだ。ヴェイトスへ向かえと言われたならば、その瞬間から自分の為す事はただ一つなのだから・・・) [Tue 23 Nov 2004 16:15:40]
◆ファカロ > 主は再びヴェイトスに戻れ。余はまた事を成すだろう・・・必要とあらば主も使う。・・・例の賢者とやらも姿を見せぬ・・・・・・やり易くなったものよ。(くくくっと含み笑いを漏らすと踵を返し、再び歩を進めて行く) [Tue 23 Nov 2004 16:12:48]
◆マドゥー > は・・・・・・(ただ其れだけを返す。そのようなこと、自分に言われてもいかんともしがたい。何か必要な事があらば即座に申し付けられるだろう) [Tue 23 Nov 2004 16:08:28]
◆ファカロ > サンナ=マドゥー!(その瞬間、まるで心を読んだかのごとく、王が振り向く。さすがの武人も目を見開き、反射的に腰を落とす。が・・・王は柔和な笑みを向けて続けた。)今の所、女1人の胎で魔人兵一体生み出せれば良いところだ。まだ、少々効率のほうがよろしくない・・・。(魔人兵とは、呪われた果実を用いて人間の女に産ませた妖魔のこと・・・。藩王はこの新たな兵力たらん魔人兵の研究にマドゥーの帰還とともに没頭していた) [Tue 23 Nov 2004 16:04:29]
◆マドゥー > (覆面の男、サンナ=マドゥーはその目を軽く細め王の背を見た。王の言う大儀で果たしてこの先どれほどの人命が失われるか・・・駒である、自分が考える事では無いのかも知れぬが・・・) [Tue 23 Nov 2004 15:53:29]
◆ファカロ > 誇って良いぞ、サンナ=マドゥー。主の働きに余は多いに満足しておる。妖胎果・・・・・・余の大儀にまさしく不可欠な一品よ・・・(その手の中に未だ果実があるかのように、しわくれだった手を眼前に翳し) [Tue 23 Nov 2004 15:44:43]
お知らせ > ファカロさんが入室されました。 [Tue 23 Nov 2004 15:29:39]
◆覆面の男 > (すっと覆面の男は頭を垂れる。)・・・勿体無きお言葉・・・・・・・(低く、呟くように言った。それに王は軽く頷きを返す。) [Tue 23 Nov 2004 15:29:22]
◆ファカロ > (通路の左右の壁には、何やら不可解な象形文字らしきものがびっしりと埋めていた。この通路は、王が魔術実験の為に城に設けた施設にいたるもの・・・。そして王は厳かに口を開いた。)・・・この度は大儀であったな・・・(その顔から笑みが絶える事は無い。そしてその魂に闇が絶える事も・・・) [Tue 23 Nov 2004 14:43:42]
◆覆面の男 > (男の足取りは見るものが見れば武の達人のそれ・・・。いくら護衛の女に囲まれているとはいえ、この場で刃を抜けば王の首を飛ばすことはたやすいのだろう。しかし、王は彼が其れを為さない事を知っていた。男の忠義を知り尽くしていた。) [Tue 23 Nov 2004 14:31:16]
◆ファカロ > (乾いた石造りの道を壁に定間隔に掲げられた松明の灯が照らす。そこを数人の男女が歩み進む。一団の中心にあるは巨大なルビーの王冠を頭上に座した老人・・・アングリマーラ藩王ファカロ=ダージリンその人であった。その四方を囲むように半裸の達が火筒を携える。それより少し後ろ・・・ゆらりと滑るような足取りで進む覆面姿の男がいた。その男の腰には一対のジャマダハルが差され、見え隠れするマントの裏地にも鋭き刃の輝きが見て取れた) [Tue 23 Nov 2004 14:28:31]
◆ファカロ > ( [Tue 23 Nov 2004 14:19:59]
お知らせ > 覆面の男さんが来ました。 『其れは・・・一月程前の事・・・』 [Tue 23 Nov 2004 14:19:48]
お知らせ > ファカロさんが来ました。 [Tue 23 Nov 2004 14:17:20]
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